Introduction
ー はじめに
このブログでは、私が学んだ事や本を読んだり何処かへ訪れたり、仕事のことだったり、、、
日々感じたことや知識をメモして置く場所として活用していきたいと思っています。
私、なっつんは建築学部の大学を卒業していますが
「建築って何してるの?」
「どんな研究してるの?」
と、多方面から質問があり説明が難しく簡潔に答えられない事もあります。
大学で学んできたことや、興味のある分野で学んでいる事をアウトプットすれば説明できるのでは?と考え、このブログが誕生しました。
ー 専攻は、まちづくり学科 都市デザイン研究室
建築物そのものよりも、建築物が取り巻く環境や、道路や緑の配置計画を考えるようなランドスケープデザイン、人を中心とした建築を考える(ヒューマンスケール)手法、駅を中心とした都市計画(ニューアーバニズム、コンパクトシティ)などといった研究をしてきました。
私がこれらを研究できる研究室に興味を持ったのは
"聖地巡礼から見るまちの魅力"
という先輩の論文を読んでからです。
(タイトルは少し違うかもです…)
アニメや漫画が大好きな私にとって
「これだ」
と、思いましたね。
その論文には、
・アニメタイトル
・あらすじ
・地名
・アニメの場面と実写
と、アニメの紹介がずらずらと書いてあり
上記に加えて、重要な都市の要素となる
都市のイメージ/ケヴィン・リンチ
に唱えられている5つの要素が分析されていました。
その5つの要素を簡潔にまとめてみます。
1.パス(Paths):道路
観察者が日ごろあるいはときどき通る、もしくは通る可能性のある道筋のこと。散歩道や運送路、鉄道など、多くの人々にとって支配的なイメージがあるエレメント。人々は移動しながらその都市を観察する。また、パスに沿ってその他のエレメントが配置される。
2.エッジ(Edges):縁
観察者がパスとして用いない、あるいはパスとはみなさない、線状のエレメントのこと。海岸、鉄道線路の切通し、開発地の縁、壁など、2つの局面の間にある境界であり、連続状態を中断する線状のものを指す。パスほど支配的なものではないが、漠然とした地域をひとつにまとめる役割を果たしている。
3.ディストリクト(Districts):地域
中から大の大きさを持つ都市の部分。2次元の広がりをもつもの。観察者は心の中で「その中に」入る。通常は内部から認識されるが、外からも見えるものであれば、外からも参照されている。
4.ノード(Nodes):接合点、集中点
都市内部にある主要な地点。観察者がその中に入ることができ、そこへ向かったり、そこから出発したりする強い焦点のこと。
①接合点:交通が調子を変える点。道路の交差点あるいは集合点。
②集中点:囲われた広場のように何らかの用途によって重要性をもつ地点。
集中点のノードはディストリクトの焦点とも縮図ともなり、コア(核)と呼ばれる。
5.ランドマーク(Landmarks):目印
観察者がその中に入らず、外部から見る点。建物、看板、商店、山など、だいたい単純に定義される物理的な物。はるか遠くにあって、いろいろの角度や距離から、それよりは小さいエレメントの頭を越えて眺められ、放射的に参照されるもの。それらは都市の内部にあるかもしれないし、かなり遠くにあるために一定の方位を示しているものもある。
といったように、ある都市において5つの要素に分解することで都市の特徴を分析できます。
この論文は実際に、それぞれのアニメの聖地巡礼をし、各々の都市で5つの要素を調査し、まとめています。
聖地巡礼が及ぼす、都市への影響力
考えるだけでも面白くないですか?
これこそが私が都市へ興味を持ったきっかけです。
次回からは都市の5つの要素のような
テーマを決めた都市の見方について書き込んでいきたいと思います。
都市のイメージに興味を持った方はぜひ一読してみては?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
では今後もよろしくお願いいたします。
なっつん><